腸内環境というキーワードを頻繁に耳にするようになりましたが、腸内を整えることに一体どんな効果が期待できるのでしょうか。
この記事では「腸内環境と体質改善」をキーワードに、現代社会におけるストレスとの向き合い方もあわせて紐解きます。
この記事をきっかけに腸を見直してみましょう。
こんな症状を感じたら|腸内環境の見直しが必要かも
何だか最近いつも疲れている…こんな症状に悩まされていませんか。
ひょっとして体調不良が起きている場合には、腸内が荒れているのかもしれません。
でも、胃腸痛のような症状もないと、なかなか腸内環境を気に留めることはありません。
そこで、次に挙げるような症状が起きている場合には、腸内環境を見直すきっかけにしてみましょう。
主な症状は以下のとおりです。
肌荒れが多く、肌質も安定しない場合
腸内環境が悪化すると、不思議なことに肌が荒れてしまう方が増加します。
乾燥肌・混合肌などを繰り返し、肌質が安定しない人も少なくありません。
では、どうして腸内環境が悪化すると肌が荒れてしまうのでしょうか。
その答えは「老廃物」にあります。
腸内はさまざまな食物を排泄のために通過させていく器官です。
人間にとって排泄はとても重要で、身体の中に不要となった老廃物を外部へ排出する働きがあります。
しかし、ストレスが溜まる、偏った食生活を続けている等の行為を続けていると排泄が滞り、老廃物が体内に蓄積されやすくなります。
すると、出ていけなくなった老廃物が肌に悪さをしてしまうのです。
風邪をひきやすく、体調管理が難しい
腸内は免疫力に直結していることをご存じでしょうか。
腸内環境が悪化してしまうと免疫力が低下してしまい、体調管理が難しくなってしまうのです。
風邪を引きやすくなったり、お腹を下しやすくなったりと不調が続きやすくなります。
腸内環境を放置すると腸内自体にダメージが進行してしまうことも多いので、早期の改善が望ましいのです。
自律神経の不調
腸内環境が悪化すると、実は自律神経にも深くダメージを与えてしまいます。
便秘などの影響によって腹部にガスが溜まると、副交感神経や交感神経にも影響を及ぼしてしまうのです。
常に身体が重い感じがする、イライラが止まらないなどの症状は自律神経が乱れており、元を辿ると腸内環境の悪化が原因にあるケースが散見されます。
いかがでしょうか、上記に挙げたような症状に思い当たる方はいますか。
日頃の体調不良の原因がわからず、医療機関を受診しても改善しない場合には腸内環境を見直してみることがおすすめです。
腸内環境を改善するにはどうすればいい?
ストレスや食事などの生活習慣の影響によって乱れがちな腸内環境ですが、できれば体調不良からは解放されて明るく健やかに過ごしたいですよね。
では、腸内環境を整えるにはどうすれば良いのでしょうか。
下記でコツを紹介します。
腸内環境を整えるには腸内菌のバランスを整える
腸内環境が悪化している場合には、腸内菌のバランスが乱れた状態にあることをご存じでしょうか。
腸内菌とは悪玉菌、善玉菌、そして最後に日和見菌の3つの種類が挙げられます。
日和見菌とはまさに「ひよりみ」な性格で、善玉にも悪玉にも変化してしまう菌の1つです。
腸内菌はこの3つのバランスが良い状態にあることが理想です。
文字通り、腸内には善玉菌が多い状態が理想です。
悪玉菌が多いと便秘や下痢、腹痛にもつながり、先に触れたように自律神経などにも影響を及ぼしてしまいます。
悪玉菌が多いと、実は口臭にも影響していると言われており、いつの間にか口腔内にまで影響を及ぼすことがあるのです。
腸内菌のバランスを整える秘訣には、広く知られていますが「乳酸菌」が役立ちます。
ヨーグルトやチーズなどの食事を上手に取り入れながら、まずは腸内菌を整えていきましょう。
近年は飲むタイプのヨーグルトも人気が高まっており、腸内環境を見直そうとする動きが老若男女問わずに広がっています。
また、食物繊維を取り入れた食事も大切です。野菜を中心としたおいしい食事を意識してみましょう。
発酵食品である納豆なども腸内環境の改善をアシストしてくれます。
食物繊維が消化の負担となる場合には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を分けて考えましょう。
運動不足を解消しよう
デスクワークが多い現代社会は、毎日椅子に座った状態が続き腹部を圧迫してしまう姿勢になっている方が少なくありません。
実は運動不足が積み重なっていると、慢性的に腸の動きが鈍ってしまうのです。
腸の動きが鈍ってしまうと便秘に陥りやすく、腸内環境が悪化する原因となります。
適度な運動は腸内環境の改善にも役立つほか、便秘の改善にも役立ちます。
特に高齢者の場合は、食事に気を付けていても善玉菌が減少しやすくなるため、運動は欠かせないのです。
ウォーキングを楽しむなどこまめな運動を日常生活に取り入れてみましょう。
激しいトレーニングではなくても、毎日積極的に少しの運動をこなすことがおすすめです。
腸内環境で体質改善をしたい、そんな時には腸もみを
腸内環境をもっと向上させたいと感じたら、食生活の見直しや運動不足の解消が大いに役立ちますが、腸内環境をもっと向上させたいと感じたら、別の方法を思い切って取り入れてみることもおすすめです。
その方法とは「腸もみ」です。
腸もみとは、ひと言で表すと腸内運動を手助けする手技です。
近年話題の腸活も腸もみについて頻繁に紹介しています。
腸もみは小腸や大腸を意識しながら、もみもみとほぐす手技です。
丁寧に優しくもむことで腸内を整える効果があり、便通も促進されます。
ポッコリとしたお腹も快便によって改善することも多いのです。
また、腸もみを体験することでリラックス効果を体験でき、気持ちもスッキリと安定します。
これは腸もみにはセロトニンの分泌を促進する働きがあるからです。
腸内環境のケアには漢方やサプリメントの活用も注目を集めていますが、外部からの刺激によっても整えることができます。
腸内環境を整えると、アレルギーに弱っていた身体や、免疫力が低下していた身体も、老廃物の排出が促進されることによって改善します。
体質改善を考えている方も、ぜひ腸内環境の改善に挑戦してみてくださいね。
まとめ
今回の記事では腸内環境の改善について、改善のコツや腸もみ、そして体質改善について紹介しました。
肉食が多く塩分過多の傾向にある日本において、腸内環境の改善は今ブームとなりつつあります。
ぜひこの機会に生活を見直し、健やかな腸内環境を手に入れてくださいね。