原因不明のめまいやふらつきに悩んでいる方はいませんか。
その原因は≪自律神経失調症≫かもしれません。
≪自律神経失調症≫の症状や対応策についてはご存じですか。
そこで、今回は自律神経失調症とはなにかという疑問に答えるだけでなく、セルフケアや漢方を用いた改善策もご紹介していきます。
自律神経失調症の症状べつ体質改善プログラムのご紹介
自律神経失調症とは
自律神経失調症とは自律神経の働きに異常をきたすことで生じる症状の総称で、原因の多くはストレスや生活の乱れです。
この自律神経には≪交感神経≫と≪副交感神経≫があり、逆の働きをしています。
≪交感神経≫は主に体を活発に動かすときに働いており、≪副交感神経≫は体を休めているときに働いています。
交感神経と副交感神経はバランスをとりながら体全体のバランスを調整しているのですが、ストレスにより通常にはない刺激を受けたり、生活の乱れにより自律神経が興奮する状態が続いてしまったりすると自律神経失調症を発症するのです。
自律神経失調症では様々な症状が現れます。
全身症状:だるさ、不眠、慢性的な疲れ
器官的症状:頭痛、動悸や息切れ、めまい、耳鳴り、立ちくらみ、便秘、下痢
精神的症状:情緒不安定、いらいら、不安感、うつ
治療方法としてはホルモン剤などによる対症療法もありますが、根本的なストレスのコントロールや生活習慣の改善も行います。
自律神経症状のセルフチェック
ここまで、自律神経失調症についてお話してきました。自律神経失調症は誰にでも起こりうるのです。
そこで、セルフチェックリストをご用意しました。
当てはまる項目が多いほど、あなたは自律神経失調症をおこしやすいといえます。
同時に、今あなたを苦しめている症状の原因が自律神経失調症によるものかどうかを考えることもできます。
簡単なチェックなので、ぜひ試してみてくださいね。
• 睡眠不足である
• 昼夜逆転している
• 食事を抜いたり手早くすませてしまう
• 人間関係に悩んでいる
• 仕事や勉強の成績に悩んでいる
• 最近大きなショックや生活面での変化があった
• 健康面や生活面に不安を感じている
• 季節の変わり目に体調を崩すことが多い
• 運動不足である
• 疲れているのに寝られない
自律神経が乱れる原因
それでは自律神経が乱れる原因をみていきましょう。主な原因は≪ストレス≫と≪生活の乱れ≫です。
ストレス
まず、ストレスについてみていきましょう。
人間関係や仕事などは想像しやすいと思います。
ところが、このストレスも精神的なストレスと身体的なストレスに分けることができるのです。
精神的なストレスとしては不安や悩み事です。
そして、身体的なストレスとはまず過労や事故、ケガが挙げられます。他にも、音や光、温度なども気づかないうちにストレスになっている場合があるのです。
生活の乱れ
次に≪生活の乱れ≫についてみていきましょう。
生活の乱れは昼夜逆転や不規則な食事生活があげられます。
中には残業や夜勤で規則正しい生活ができない方もたくさんいるでしょう。
仕事に疲れていたり、忙殺されていたりしては規則的に食事をするのが非常に難しいことも良く分かります。
このような生活になってしまう背景に仕事のプレッシャーや忙しさがあるのです。
ですから、なおさら、この後にご紹介する対処方法を参考にして少しでもつらい体を癒してあげてください。
自律神経失調症が引き起こす病気
次に自律神経失調症が引き起こす病気についてご紹介します。
神経性胃炎
ストレスや過労で自律神経がバランスを乱してしまうことで発症します。
胃では胃酸が過剰に分泌されてしまうのです。胃が痛くなったり胃がもたれたりします。
過敏性腸症候群
腸は蠕動(ぜんどう)運動と言って常に動いていています。
自律神経がバランスを乱すと、この蠕動運動もうまくいかなくなってしまうのです。
下痢や便秘が続く、下痢と便秘を繰り返す、など人によって症状は様々ですが、共通しているのは、検査をしても異常がないことです。
自律神経の乱れをセルフケアで整えよう
ここまでで、不安になってしまった方や怖くなってしまった方もいるでしょう。
そこで、ここからは対応策をご紹介していきます。
昼夜逆転の予防
まず≪朝、陽の光を浴びること≫です。外に出る必要はありません。
窓から差し込む光を浴びるだけでもいいのです。
人の体内時計は24時間でセットされているので、朝の光を浴びるだけでも昼夜逆転の予防になるのです。
ぬるめのお湯につかる
気持ちをリラックスさせる副交感神経に働きかけるのです。
副交感神経の働きが強くなれば交感神経を抑えることができて、自律神経のバランスを整える助けになります。
そのためにはぬるめのお湯にゆっくりつかることも非常に有効なので、ぜひ試してみてくださいね。
ナッツで自律神経失調症を改善する方法
ナッツにはマグネシウムが含まれています。
マグネシウムにも副交感神経を高める働きがあり、特に、アーモンドは100gで310㎎もマグネシウムを含んでいるため、寝る前やイライラした時につまんでみるといいですよ。
漢方で体質改善
それでは、最後に漢方を用いた体質改善についてご紹介します。
漢方薬は西洋の薬と比べると眠気がしなかったり、副作用の恐れが少なかったりします。
依存性がないのですぐにやめることもできます。
逆に、西洋の薬のような即効性がなかったり、独特の味や臭いに苦手意識を感じる方もいます。
現在は漢方を処方してくれる心療内科も増えていますし、漢方薬の相談に乗ってくれるところも増えています。
どの漢方にも共通して言えることですが、自己判断ではなく専門的な知識のある人に相談して最適なものを処方してもらうことが症状改善への近道です。
まとめ
今回は自律神経失調症についての紹介と症状を軽減するためにできるセルフケア、漢方についてご紹介しました。
漢方は症状を和らげ、毎日の生活を楽にしてくれますので、ぜひ日々の不調に悩んでいる方は専門家に相談をしてみてくださいね。